釣りにはいくつかの重要な道具があります。ロッドやリールはもちろんですがそれと同じくらい重要なのがラインです。
釣り人と魚を結ぶ唯一の物質であるラインは切れてしまうと当たり前ですが魚は海に帰っていきます。
いくら良いロッドやリールを使用していても、釣り上げらえなければ釣りの醍醐味を味わうことはできません。
釣りに使用されるラインは各メーカーから数多くの種類が発売されていて、それぞれに特徴があり各釣りに適した種類が存在します。
そこで今回は釣りに使用されるラインの種類について詳しく書いていこうと思います。
ラインの基礎知識
まず初めにラインの基礎知識について書いていきます。
比重
比重はラインの重さを表すのに使われる言葉で、水を1とした時にラインの重さはどのくらいかをわかりやすくした数値になります。
水が1として比重1.5のラインだと水よりも重いとゆう事になり沈みやすいとゆう事になります。
反対に比重0.5のラインだと水よりも軽い事となりラインが浮く事になります。
比重0.97のPEライン完全に浮き、約1.14のナイロンは水中で漂い、約1.76の比重のフロロは沈む事となります。
後で説明しますが各種類のラインの中でも細分化されていて、例えば沈みやすい高比重のPEラインなどもあったりします。
それぞれの釣り方や状況に応じてラインを変える事で操作性や感度の向上などに繋がってくるので、自分に合ったラインを選ぶことが快適に釣りを楽しむのに重要な事となってきます。
伸度
ラインを引っ張って負荷をかけた時にどれだけ伸びて切れたかを表すのが伸度になります。
例えば1mのラインが引っ張られて10cm伸びれば10パーセントとなります。
ナイロンラインは平均で25~35パーセント、フロロラインは23から30パーセント、PEラインは5パーセント以下とされています。
伸度が低いほど伸びが少なく感度が良くなります。
PEラインは感度が良くナイロンラインは伸びが大きので感度では劣るとゆう事です。
耐摩耗性
ラインがテトラや岩などに擦れた時にラインの表面が削られて傷がつくのを防いでくれる力の事です。
一般的にはフロロが耐摩耗性に優れていて、その次にナイロン、一番弱いのがPEラインとされています。しかし最近では技術の向上でライン表面にコーティングなどの工夫をしているラインなどもあるので一概には言えななってきています。
吸水性
その名の通りラインが水を吸収する度合いになります。
吸水性が高いとラインが水を吸ってしまい、性能の劣化に繋がってきます。
ナイロンは吸水性が高く、フロロは吸水性が低いため水を吸いにくく劣化しにくいようになっています。
PEラインに関しては吸水率はゼロと言われていますが、だからと言ってラインが劣化しにくいと言うわけではありません。紫外線やラインの擦れなどで劣化していくので注意が必要です。
結節強度
結節強度はラインを結んだ状態での強さを表すもので、ナイロンラインは結び目を作っても強度の低下は10%ほどで、伸縮が無いPEラインでは引っ張り強度の約50〜90%まで低くなると言われています。
屈折率
屈折率が大きいほど水中で目立つとされています。
水の屈折率が1.33、ナイロンが1.58、フロロが1.42、PEが1.54となり、水の数値に近いフロロが水中では目立ちにくいとされています。
釣りに使われるラインの種類は?
釣りに使われるラインの種類は大きく分けて4つ存在しています。
それぞれの特徴を見ていきましょう。
ナイロンライン
ルアー釣りからエサ釣りまでほとんどの釣りに使える扱いやすいライン
低価格で入手することができ扱いやすいことから初心者から上級者まで幅広い釣りに使用されることがあるラインで、特にサビキや浮き釣りなどエサ釣りで使うのに適しているラインになります。
ルアーフィッシングでも浮きやすいとゆう特性を生かして使用している人もいます。
またPEラインなどのショックリーダーとしても使用される事があります。
メリット
伸縮性が高いのでラインに癖が付きにくい
ライントラブルが起こりにくく初心者でも扱いやすい
簡単にラインを結ぶことができる
価格が安くコスパが良い
水に浮きやすく目で見えるので、仕掛けがどの辺にあるのかがわかりやすい
デメリット
ほかの種類のラインに比べて強度が弱い
水を吸収しやすく劣化が早い
擦れに弱くボトム付近を狙う釣りには適していない
おすすめの釣り
アジング・メバリング・浮き釣り・サビキ釣り・バス釣り・その他エサ釣り
フロロカーボンライン
擦れなどに強く、感度も良いバス釣りや船釣りに向いたラインで、ショックリーダーにも使用する事が多い
比重が重いので風の強い日や、波の影響を受けやすい日などで活躍するラインです。
比較的劣化がしにくいのも特徴で長持ちするラインでもありますが、巻きグセが付きやすいのでいつの間にか結び目が勝手にできていたなんてこともあるので注意が必要です。
メリット
比重が重いので沈みやすい
簡単にラインを結ぶことができる
伸縮性があまりないので感度が良い
擦れに強くボトム付近の釣りをするのに適している
デメリット
巻きグセが付きやすくライントラブルの原因となる事がある
ナイロンに比べて引っ張り強度が弱い
おすすめの釣り
アジング メバリング ブラックバス 船釣り 浮き釣り ちょい投げ釣りなどの餌釣り
PEライン
ショアからのキャスティングゲームに使用される事が多く、エギングやショアジギング、メバリング、チニングなど多くの釣りで使われるライン
最大の特徴は引っ張り強度がナイロンの約3倍あるためその分ラインを細くする事ができ、キャスト時の飛距離が格段に良くなります。
ショアからの釣りでは飛距離が出れば出るほど探れる範囲が広くなるので有利に釣りを進める事ができます。
ですのでエギングやショアジギングにおいては必須のラインとなってきます。
しかしこのPEラインは先端にショックリーダーを結ばなければならないので、初心者の人はショックリーダーを結ぶ練習が必要となってきます。
最近ではショックリーダーを簡単に結ぶ事ができるアイテムも発売されているので利用してみるのも良いと思います。
ちなみにPEラインの直結はあまりオススメしません。(直結とはショックリーダーを使わずにPEラインのままスナップやルアーに結ぶ事)
気になる人はこの記事を参考にしてみてください。
エギングはPE直結で大丈夫?リーダーはほんとに必要なのか?徹底検証!
メリット
遠投性能が高い
浮力があるためエギングでのアクションが付けやすい
引っ張り強度が強い
ラインを細くできる
デメリット
擦れに弱く、沈みねやテトラなどに引っかかると傷みやすい
リーダーを結ばなければならない
おすすめの釣り
エギング・アジング・メバリング・チニング・ショアジギングなど
ポリエステルライン
エステルラインと呼ばれていて、軽量のジグヘッドやルアーを早く沈める事ができる比重と高感度が特徴で繊細な釣りに適したライン
アジングのジグヘッド単体などで使用される事が多く、風や波などの影響で流されたり浮いてきたりするのを防いでくれるのと、繊細なあたりも伝わる高感度でアジングでは人気の高いラインとなっています。
エステルラインもリーダーを付けて使用します。
最近ではライン表面にコーティングがされていて強度を強くしているものなど種類も増えてきています。
PEは糸を編み込んで作られているので風や潮の流れの影響を受けやすいのに対してエステルラインは風などの影響を受けにくいので沈みやすい。
またフロロラインよりも感度がありラインを補足できるので、遠投性能も高い。欠点としては瞬間的な力には弱い
メリット
伸びが少ないので感度が良い
飛距離が出やすい
風や潮の流れの影響を受けにくい
性質上沈みやすいので軽いジグヘッドでも沈めやすい
デメリット
ショックを吸収しづらいので瞬間的な負荷に弱い
摩擦熱に弱いのでリーダーを結ばなければならない
エステルラインは直結でも大丈夫?ラインの太さやリーダーの太さなど紹介!
おすすめの釣り
アジング
おすすめのエステルラインはこちら
最強のエステルラインはこれだ!!エステルラインおすすめTOP6 2019
最後に
これから釣りを始める人は持ちろん、まだラインの特徴を知らずに使用していた人などはラインの特徴を理解し、自分の釣りにあったラインを装備する事で釣果が変わってくるので試してみてください(^^)/