エギング釣りでの最も重要なアクションがシャクリと言われる、竿を上下に動かすことで水中にある餌木を動かしターゲットとなるイカにアピールするテクニックです。
シャクリ方にも数種類あり、その時の状況や目的に応じて使い分けると釣果も上がりやすく、エギングの面白さもより一層深まります。そこで今回はエギングのアクション、シャクリ方について紹介するのでまだエギングを初めて一匹も釣れていない人も、最近あんまり釣れなくなってきた人も参考にしてみてくださいね(`・ω・´)
力の伝達について
シャクリ方を覚えても自分の思っているように餌木が動いていないと、釣ったではなく釣れたになってしまうので、安定した釣果は得られません。ラインを引っ張る方向や、力の大きさで餌木の動きは当然変わってきます。竿をビュンビュン振っていても餌木が水中で大きく動いているとは限りません。自分の思っているように餌木を動かすには、ラインに伝わる力について知っておく必要があります。
ピンピンに張った状態
ラインをピンピンに張った状態で引っ張ると力はそのままの伝わります。言葉では表しずらいのですが、イメージとしては引っ張っているような感じで直接的に力が加わります。例えば10の力で引っ張ているとすると直接的にその10力が加わるため、分散され餌木に伝わってしまい餌木はヌーンって感じで動きます。
少し緩めた状態で引っ張る
ラインを少し緩めた状態で引っ張ると、少し緩めている分だけ引っ張ってから餌木に力が伝わるまでのタイムラグがありますよね。そのタイムラグを利用して餌木に力が伝わる瞬間に、ラインがピンピンに張った時の力が加わる事で餌木に伝わる力は鋭くなります。
かなり緩めた状態で引っ張る
ラインをかなり緩めた状態で引っ張ると、力が伝達されるまでに先ほどよりタイムラグが長い分力は少し弱まってしまいますが鋭く伝わります。
まとめると
ピンピンに引っ張った状態➡引っ張られるだけ
少し緩めた状態で引っ張る➡最も力が伝わりやすく強い力が鋭く伝わります
かなり緩めた状態で引っ張る➡伝わる力は弱くなってしまいますが鋭く伝わります。
このことを意識してシャクるようにすると餌木の動きが変わってきますよ。
シャクリ方の種類
2段
餌木を投入し着底、または狙いのタナまでくるとラインスラッグ(糸ふけ)をとり、餌木を上に向けるイメージで1度軽くシャクリそのあとリズムよく2回目のシャクリを入れる。この時二回目のシャクリでは大きく跳ね上げるイメージでシャクリましょう。
コツは自分の頭上を12時として、1回目のシャクリは7時から9時の所で止め二回目のシャクリでは9時から12時までシャクリあげます。このアクションは餌木が大きく跳ね上あがります。
多段シャクリ
3段シャクリや4段シャクリなどシャクリの間をおく回数で決まってきます。シャクリの間にも変化を加える事で餌木の動きにイレギュラーなアクションを起こさせることができます。
スラックジャーク
シャクル前にラインスラック(糸ふけ)を出して餌木に鋭い力を伝える事で横に大きくダートアクションします。
スラックジャークは自分から見やすいオレンジやピンクの餌木を使用し、見える範囲で練習する事をおすすめします。その時にどれくらいのラインスラックでどのような動きをするのかと、その時の竿から伝わる感覚を覚えておく事で餌木の見えない遠くでのアクションもイメージしやすいのです。私はこの感覚はすごく大事だと思っていて、さっき説明した力の伝わり方を意識しながら体で覚えましょう。
ワンピッチジャーク
ワンピッチジャークまたはワンピッチショートジャークとも呼ばれていて、その名のとおり短くジャークをします。小さくシャクリ、そのあとにしゃくった時に出る糸ふけを素早く巻きます。10時から11時に小さく動かすイメージです。
これを数回リズムよく動かす事で、餌木は小さく跳ね上がったり、ダートしやすい餌木なら左右にダートアクションしぴょんぴょんと逃げる魚やエビを演出します。活性の高い秋イカシーズンに有効なアクションです。
ハイピッチショートジャーク
先ほどのショートジャークを早く行う事で素早いアクションが可能になります。このしゃくり方も
秋に有効で特にランガンする時には、着底から丁寧に誘い最後はこのハイピッチショートジャークで一気に餌木を寄せてくると、イカが後ろから追いかけてくることがあり、手前でイカを釣る事ができます。手前で釣る事で奥にいるイカに墨の影響を与えず数を釣る事ができるのです。
アクションの組み合わせ
これらのシャクリ方を覚え、着底からどのような組み合わせでイカにアピールするかを考えるのもエギングの楽しみのひとつです。左右にダートさせるのか?上に大きく跳ね上げさせるのか?縦と横の動きを組み合わせてみましょう。
例としては着底してまずは2段や多段シャクリで大きく上に跳ねさせ餌木を発見させる、そのあとジャークで近くまで誘い出し水平フォールで仕留める、といったような感じです。こんなパターンをいくつか考えて置きその時期や状況に応じて使い分け釣果を上げていきましょう。