春はイカが産卵のためや産卵に備えてエサを捕食しに接岸してくるので、秋とは違い１キロクラスのイカから２キロ３キロの大型のアオリイカを釣る事ができる時期でもあります。今回はそんな春の親イカのポイントについて月ごとに詳しく紹介していきたいと思います。
４月
４月は日中は温かくなり私達人間は過ごしやすくなってきます。水温のほうも１７℃くらいで安定しだしてくるので、日中は大型のイカが産卵を意識しだしワンドに入ってくる時期ですのでシャローの藻場がある場所への通り道がポイントとなってきます。しかし産卵準備のイカはエサを捕食するために接岸してくるのではないので、派手なアクションにはあまり反応が良くありません。底付近をスローなアクションで狙っていきましょう。
また黒潮にのって捕食のために接岸してくる個体もまだまだいるので、外洋に面した潮通しの良い岬もポイントとなります。この場合は夜がおすすめで、捕食を意識していて喰い家があるので中層付近でも食ってきます。派手なアクションでアピールしましょう。
どの個体を狙うのかによってポイントがはっきりと分かれる時期なので時間帯などを考えて釣行するようにしましょう。
４月は日中なら産卵する場所への通り道がポイント！夜なら外洋に面した岬で食い気のあるイカを狙おう！
５月
５月に入ると外洋に出没していた食い気のあるイカたちも減少してきます。それとは反対に産卵を意識した個体がどんどんと産卵場所を目指し、湾内に入り込んできます。この時期から全国的に春イカシーズン到来といったところでしょう。
ペアリング中のイカは産卵行動に夢中で餌木に見向きもしないことが多く反応が非常に悪いです。なのでペアリングする前の個体を狙っていくのがこの時期に大切な事です。
産卵場所となる藻場に入る前や、入った直後の個体はまだ反応がいいのでこのような個体のいる場所が５月のポイントとなってきます。
ワンドの入口となる両端には磯や堤防がある所がほとんどですので、このような場所がポイントです。沖から入ってくる個体はまだペアリングする前の状態なので、餌木に対して反応がいいので狙い目とゆう事ですね！その他藻場周辺でもまだペアリングしていない個体もいるはずなので、産卵場所となるような藻場周辺を狙ってもいいでしょう。
５月は沖からワンドに入ってくる個体が狙い目となるのでワンドの入口で待伏せしよう！
６月
６月になると産卵のピークとなりますが、産卵の遅い個体や産卵を終えて沖へ出ていきもう一度産卵するためにワンドに入りなおす個体も出てきます。
このためポイントとなるのはワンドの入口・藻場への通り道・藻場周辺となってきます。それぞれのポイントには特徴があります。
ワンドの入口 イカの出入りするポイントとなります。産卵を終えて沖に出ようとする個体や産卵の遅い個体、また産卵を終え休憩している個体など様々な活性のイカがいるポイントとなります。
藻場への通り道 藻あまりが無く釣り人からすれば非常に釣りがしやすくこちらも様々な活性の個体が行き来しています。
藻場周辺 藻が密集しているのでテクニックが必要となってきます。さらにペアリング中などの個体がいるため餌木への反応は悪いイカも多いが、個体数としては一番多いでしょう。
６月は個体数の多い藻場周辺か活性の高いワンドの入口や通り道がポイント！
７月
７月となれば夏になってしまいますが、地域によってはまだまだ産卵時期で産卵の遅い個体の群れがまだまだ釣れます。そのほかにも遅生まれのイカが成長してきて、夏イカと呼ばれ潮通しの良いワンドの入り口付近でベイトを活発に追いかけています。
ワンド内の藻場周辺では１～２キロサイズのイカが釣れ、潮通しの良いワンドの入口付近では１キロ前後のイカが釣れます。
ワンド内の藻場周辺の親イカ
夏になると今まで産卵していたホンダワラなどの海藻が枯れてしまうので、７月でもまだ枯れる事のないアマモにイカが集まる傾向にあります。このアマモは砂地に多く生えているので底が砂地の場所を重点的に探っていきましょう。
潮通しの良いワンドの入口付近の夏イカ
夏イカは秋イカのように活性が高いことが多く、回遊しながら活発にベイトを追いかけています。ですので潮通しの良い場所がポイントとなってきます。
この時期も狙う個体によってアクションが違ってくるので、自分がこの場所でどのような個体をターゲットとして狙うのかをしっかりと意識しましょう。
ワンポイント
この時期は藻場周辺を狙うことが多くテクニックが必要となってきます。藻るのが無い藻場の横では跳ね上がるようなアクション、藻が密集している場所では藻の上をダートアクションでたまに藻の上にステイさしてみたりしましょう。